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日本企業に人的資本経営という考え方が広がってきました。人的資本経営とは人材を「資本」と捉え、その価値を最大限に引き出すことで中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方です。人的資本経営に注目が集まるということは、日本企業が改めて「ヒト」という資本に対する価値の見直しが起きていることの表れです。当たり前ですが、「ヒト」は一人ひとり価値観が違い、働く動機もそれぞれ異なります。仕事の成功に重きを置く従業員もいれば、職場の人間関係を重視する従業員もいます。プライベートの充実を優先する従業員もいれば、報酬面での厚遇を熱望する従業員もいるでしょう。「ヒト」を資源として見ることが難しいのは、この「従業員それぞれが多様な物事の捉え方や感じ方をする」からです。高い報酬は誰にとっても嬉しいものです。しかし、高い報酬だけで動機づけられるかというとそう簡単ではありません。動機が金銭報酬だけに惹きつけられるのであれば、高報酬の会社に人材が集中します。しかし、実際はそうはなっていません。会社の社会的存在意義、経営者のポリシー、自分のやりがいを感じる業界や仕事、適度なワークライフバランス、上司や同僚との良好な人間関係、勤務地や報酬の納得感−−。それぞれ自分なりの動機や価値観に基づき、それぞれが独自の魅力を見出しているのです。多様な人材の貢献意欲や人材価値を引き出すためには「点」ではなく、「線」で捉えなければなりません。各社各様の個別の仕組みで「点」で対応していると、一定数の不満足・不活性人材を生み出しかねません。個別の「点」では不満足があっても、大きく満足する「点」をつくって「線」で捉えると、総体として満足に変わっていきます。「線」で捉え、従業員の充実感の最大公約数を引き出すようにトータルでデザインする必要があるということです。 従業員エクスペリエンス (EX Employee Experience)とは「社員が仕事を通して得られるすべての体験」のことをいい、この体験を通して働く人の意欲や満足度そして幸福度を高めることがその趣旨になります。つまりEXとは、社員の様々な仕事体験を捉え、それら一つ一つをポジティブに認識できるようにしていくことで、会社や仕事に対する求心力を高めていくことです。…
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出版社からのコメント
日本企業に人的資本経営という考え方が広がってきました。人的資本経営とは人材を「資本」と捉え、その価値を最大限に引き出すことで中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方です。人的資本経営に注目が集まるということは、日本企業が改めて「ヒト」という資本に対する価値の見直しが起きていることの表れです。当たり前ですが、「ヒト」は一人ひとり価値観が違い、働く動機もそれぞれ異なります。仕事の成功に重きを置く従業員もいれば、職場の人間関係を重視する従業員もいます。プライベートの充実を優先する従業員もいれば、報酬面での厚遇を熱望する従業員もいるでしょう。「ヒト」を資源として見ることが難しいのは、この「従業員それぞれが多様な物事の捉え方や感じ方をする」からです。高い報酬は誰にとっても嬉しいものです。しかし、高い報酬だけで動機づけられるかというとそう簡単ではありません。動機が金銭報酬だけに惹きつけられるのであれば、高報酬の会社に人材が集中します。しかし、実際はそうはなっていません。会社の社会的存在意義、経営者のポリシー、自分のやりがいを感じる業界や仕事、適度なワークライフバランス、上司や同僚との良好な人間関係、勤務地や報酬の納得感−−。それぞれ自分なりの動機や価値観に基づき、それぞれが独自の魅力を見出しているのです。多様な人材の貢献意欲や人材価値を引き出すためには「点」ではなく、「線」で捉えなければなりません。各社各様の個別の仕組みで「点」で対応していると、一定数の不満足・不活性人材を生み出しかねません。個別の「点」では不満足があっても、大きく満足する「点」をつくって「線」で捉えると、総体として満足に変わっていきます。「線」で捉え、従業員の充実感の最大公約数を引き出すようにトータルでデザインする必要があるということです。 従業員エクスペリエンス (EX Employee Experience)とは「社員が仕事を通して得られるすべての体験」のことをいい、この体験を通して働く人の意欲や満足度そして幸福度を高めることがその趣旨になります。つまりEXとは、社員の様々な仕事体験を捉え、それら一つ一つをポジティブに認識できるようにしていくことで、会社や仕事に対する求心力を高めていくことです。…